子どもが生まれてからというもの、夜のリビングで過ごす時間は「静寂との戦い」になりました。

寝室から少しでも「フエッ」という声が聞こえれば、見ているドラマを一時停止し、忍び足で寝室のドアを数ミリ開けて中の様子を伺う。

逆に、静かすぎても「息してるか?」と不安になり、これまた忍び足で確認に行く。そしてドアの軋む音で娘が起き、地獄の寝かしつけラウンド2が始まる。

この無限ループ、全国のパパママも経験済みではないでしょうか。

「文明の利器(ベビーモニター)に頼ろう」

そう決意したとき、市場には安価なスマホ連動型のネットワークカメラも溢れていました。しかし、僕はあえてパナソニックの専用モニター機を選びました。

なぜなら、僕は重度のツイッター(現X)廃人だからです。娘の監視のためにスマホの画面を占有されるわけにはいかないのです。

今回は、新生児期から我が家の夜の平和を守り続けてくれている「パナソニック KX-HC705」について、7ヶ月になった審査員長(娘)とともに、カタログには載っていないリアルな使用感をレビューします。

基本スペック・カタログ情報

サイズ・重量・対象年齢などの基本スペック一覧表

まずは編集者モードで、本機の客観的なスペックを整理します。市場には数千円で買える海外製カメラも多い中、パナソニック製は比較的高価な部類に入りますが、その価格差に見合う機能があるかを確認しましょう。

項目内容
正式名称パナソニック ベビーモニター KX-HC705-W
実勢価格約14,000円〜18,000円(執筆時点)
対象月齢新生児〜
モニターサイズ3.5型 カラー液晶
通信方式DECT 1.9 GHz方式(Wi-Fi不要)
特筆機能自動追尾、ナイトモード、温度センサー、音センサー、子守唄再生
電池持ちモニター機:約5時間(連続使用時)

本製品は、カメラ(送信機)とモニター(受信機)がセットになっており、Wi-Fi環境やスマートフォンの設定が一切不要である点が最大の特徴です。電源を入れるだけで自動的に接続が完了するため、機械操作が苦手な方でも導入のハードルが低い設計となっています。

また、通信には電子レンジやWi-Fiと干渉しにくいDECT準拠方式を採用しており、安定した映像転送を実現しています。

娘(審査員長)による実食・実用検証

実際に使用する娘(審査員長)の様子。子供の反応と使い心地の検証

ここからはパパとしての実証実験パートです。

「スペックがいいのは分かった。で、実際どうなん?」という疑問に対し、我が家の審査員長(生後7ヶ月)の生態とともに検証結果を報告します。

検証1:SNS中毒者に優しい「専用モニター」の是非

結論から言うと、これは大正解でした。

スマホ連動型のカメラにしなかった最大の理由は、前述の通り「僕がスマホを触りたいから」です。しかし、実際に使ってみるとそれ以上のメリットがありました。

  • アプリを立ち上げる待ち時間がない
  • 常にリビングのテーブルに映像が出っぱなしなので、視線を動かすだけで生存確認ができる
  • 妻と二人で同時に確認できる

娘が寝た後、夫婦で晩酌をしているときにモニターが横にある安心感は絶大です。

「あ、今動いたね」「寝返りうっただけか」

この会話が、スマホ画面を覗き込むことなく成立します。審査員長が寝室でどのような体勢で眠ろうとも、我々の自由時間は確保される。これぞWin-Winの関係です。

検証2:暗闇での「自動追尾」と画質

審査員長は最近、寝相のアート性を高めており、布団の端から端まで移動することも珍しくありません。

ここで役立つのが、電源を入れた時の「自動追尾機能」です。

カメラが起動すると「ウィーン」と静かに首を振り、画面の中央に赤ちゃんを捉えようとします。まるでSF映画の警備ロボットのような動きで、親バカとしては「お、仕事してるな」と頼もしく感じます。

真っ暗な部屋でも「ナイトモード」の赤外線カメラがはっきりと娘の表情を映し出します。白黒映像にはなりますが、目が開いているか、おしゃぶりを探しているか程度の判別は余裕で可能です。

画質は正直、最新のスマホ画面に比べれば粗いです。しかし、かわいさを鑑賞するための4K映像ではなく、生存確認のための映像なので、必要十分と言えるでしょう。

よっちん

子供の可愛さを録画したいなら、スマホタイプのほうがおすすめだね!

検証3:センサー感度と「ホワイトノイズ」の罠

このモニターには「音センサー」「動作センサー」「温度センサー」がついており、何かあるとモニター側のランプと音で知らせてくれます。

特に音センサーは優秀で、娘が「フエッ」と小さく泣いた瞬間にモニターが点灯します。 ただ、その優秀さが仇となる事件も起きました。ある夜、寝かしつけ中に僕がそのまま寝落ち(気絶)してしまった際、リビングにいた妻から翌朝こう告げられました。

ハル

「昨日、モニターずっと反応してたよ。あんたのいびきでw

よっちん

oh….

娘の微細な変化を拾うはずの高感度マイクが、中年男性の騒音を妻に生中継していたのです。しかもモニターの仕様上、音がすると画面が自動点灯するため、妻はドラマのいいシーンで僕の寝顔(いびき付き)を強制的に見せられたとのこと。 感度設定は調整可能なので、家庭内平和とパパの尊厳を守るために、導入後は適切な設定を探ることを強くおすすめします

また、カメラから「おやすみ音(胎内音やホワイトノイズ)」を流す機能もありますが、これは審査員長には不評でした。 試しにホワイトノイズを流してみたところ、「なんだこの音は!寝られん!」と言わんばかりにギャン泣きされました。機能としては面白いですが、赤ちゃんによっては逆効果になる諸刃の剣です。我が家では封印指定されています。

他製品・一般品との比較

他社人気モデルの大きさ・機能比較チャート

購入前、僕も迷いました。Amazonで検索すれば、3,000円〜5,000円程度の中華系Wi-Fiカメラが山のように出てきますから。

比較対象一般的な格安Wi-Fiカメラパナソニック KX-HC705
価格安い(数千円)高い(1万円台後半)
閲覧デバイススマホ・タブレット専用モニター機
セットアップアプリ登録・Wi-Fi設定が必要コンセント挿すだけ
セキュリティネット経由(ハッキングリスク0ではない)閉域ネットワーク(盗撮リスク極低)
遅延ネット環境による(数秒〜)ほぼなし

安さを取るなら間違いなくWi-Fiカメラです。外出先からも見られるというメリットもあります。

しかし、「家の中で、今すぐ、確実に見たい」という用途であれば、パナソニックの専用機に軍配が上がります。

特に「ネットに繋がない」という点は、セキュリティ面での精神安定剤になります。

「誰かに寝室を覗き見られる心配がない」というのは、慎重派の親にとっては数千円の価格差を埋める価値があります。あと、Wi-Fiの調子が悪くて映らない、というストレスから解放されるのも地味に大きいです。

独自評価:親バカ採点簿

haru-log独自の親バカ採点簿。メリット・デメリット5段階評価

半年以上使い倒した結果を、独断と偏見で採点します。

評価項目点数(5点満点)理由
安心感・信頼性5 通信が途切れたことが一度もない。さすがパナソニック。
親の自由時間確保5 スマホを占有されないのは正義。
導入のしやすさ5 箱から出して電源オンで終了。実家への持ち運びも楽。
コスパ3 モノは良いが、やはり単体機能としては高価。
画質・画面3.5 時代を感じる液晶の粗さはあるが、実用範囲内。

総評コメント

「高いけど、買って後悔しない育児グッズ」の代表格です。

安価なカメラを買って接続設定にイライラしたり、アプリの通知が来なくて不安になったりする時間を「お金で解決した」と思えば、決して高い買い物ではありませんでした。

悪い点を強いて挙げるなら、モニター機のバッテリー持ちがそこまで良くないこと(ACアダプタに繋ぎっぱなし推奨)と、カメラのデザインが少し無骨で「監視カメラ感」が強いことくらいでしょうか。

まとめ:どんな家庭に導入すべきか

レビューまとめ。導入をおすすめする家庭と購入前の注意点

このパナソニックのベビーモニターは、万人に必須ではありませんが、以下のような家庭にはドンピシャでハマります。

  • パパ・ママともにスマホ依存症で、手元で常にSNSや動画を見ていたい家庭
  • ネットワークカメラのセキュリティ(ハッキング等)がなんとなく怖い人
  • 機械の設定が苦手で、Wi-Fiのパスワード入力とか聞くだけで頭が痛くなる人
  • 実家に帰省する頻度が高く、Wi-Fi環境がない場所でも使いたい人

逆に、「外出先から仕事の休憩中に子供の様子を見たい」という人には不向きです。そういう方はWi-Fiカメラを選びましょう。

我が家では、このモニターが稼働し始めてから、夫婦で映画を見る時間が復活しました。 ただ、最近では娘の寝相チェックだけでなく、寝かしつけに行った僕がそのまま寝落ちしていないかを妻がチェックする「パパ勤怠管理システム」としても機能し始めています。

娘の安全と、パパのいびき。 その両方を高画質かつ高感度マイクでリビングに届けてくれる本機は、間違いなく我が家のMVPです。さあ、今夜も監視される安心感と共に眠りにつきたいと思います。