※本記事はTILTA様より商品提供を受けて作成しています。レビュー内容はぼく自身の正直な使用感です。

晴れた日の屋外でLuna Ultraを回すと、空が真っ白に飛んだり、動きがパラパラとカクカクして映ったりしがちです。公園で走り回る1歳4ヶ月の娘を撮るなら、いちばん避けたい失敗です。原因はカメラの性能不足ではなく、光が多すぎることにあります。

そこで今回、TILTAから発売されたLuna Ultra専用のマグネット式フィルター4枚(VND・CPL・スター・スキンソフトニング)に、フィルターの収納ケースと画面用の保護ガラスを加えた計6点を提供いただきました。装着・取り外し・収納・保護ガラスの貼り付けまでは実機で試し済みです。屋外の作例はまだ撮れていないので、効果の違いはTILTA公式の作例で見比べます。4枚合わせると14,850円。全部そろえる必要はなく、最初に買うべき1枚ははっきりしています。

この記事でわかること

  • TILTA Luna Ultra用フィルター4枚の違いと、向いている撮影シーン
  • Luna Ultraに物理フィルターが必要になる理由(内蔵のライカカラーとの違い)
  • 付け外しのしやすさと、フィルターの持ち運び方(純正ケースにも入る)
  • Luna Ultra用スクリーンプロテクター(保護ガラス)の貼りやすさ
  • 使ってわかったデメリット
  • 予算別の買う順番(最初の1枚はどれか)

よっちん

1枚だけ選ぶならVND。屋外で動画を撮るなら、これがあるかないかで映像の仕上がりが変わります。

Contents

TILTA Luna Ultra用フィルター4枚の結論:最初はVND、次にCPL

屋外で動画を撮る人はVND(5,060円)が最優先。水辺・ガラス越しの撮影が多いならCPL(3,850円)を2枚目に。スターとスキンソフトニングは「欲しい絵がはっきりある人」向けの追加枠です。

4枚の評価をまとめると次のとおりです。点数は、子ども撮影がメインのパパにとって出番がありそうな順に付けています。

フィルター出番の見込み買う優先度
VND(2〜6段)★★★★★ 5.01枚目
CPL(偏光)★★★★☆ 4.02枚目
スター★★★☆☆ 3.0イベント前に
スキンソフトニング★★★☆☆ 3.0室内・自撮りが多いなら
総合(4枚セットとして)★★★★☆ 4.0-

実機で試したのは、4枚の取り付けと取り外し、付けたままの収納、純正ケースへの収納、スクリーンプロテクターの貼り付けです。屋外での実写比較は、撮影でき次第この記事に追記します。

TILTA Luna Ultra用フィルター4種のスペック・価格

TILTAから提供されたLuna Ultra用フィルターなど6点のパッケージ
今回いただいた6点。フィルター4枚・収納ケース・スクリーンプロテクター

4枚とも同じ形の専用設計で、Luna Ultraの2つのレンズをまとめて覆います。取り付けはマグネット式で、外すときはふちに爪をかけて引きます。

TILTAのLuna Ultra用VNDフィルターとスターフィルター
TILTAのLuna Ultra用スキンソフトニングとCPLフィルター

4枚とも形は同じで、枠の下側に「VND」などの種類が刻印されています(画像提供:TILTA)。1枚ずつクッション入りのプラケースに入って届きます。

プラケースに入ったTILTAのLuna Ultra用フィルター4枚
4枚それぞれ、レンズ面のコーティングの色が違います
製品(型番)効果価格(税込)
VNDフィルター 2〜6ストップ(TA-T106-VND)光量を2〜6段の間で無段階に減らす5,060円
CPLフィルター(TA-T106-POLA)水面・ガラスの反射を抑える。回して効き具合を調整3,850円
Starフィルター(TA-T106-STAR)点光源を6本の光芒(星形)にする2,970円
Skin Softeningフィルター(TA-T106-SS)照明の色かぶりを抑えて肌を明るく見せる2,970円

共通仕様は次のとおりです(TILTA公式の記載より)。

  • 素材:ナノコーティングを施した光学ガラス(撥水・撥油・傷防止)
  • 取り付け:マグネット式(ネジ・アダプター不要)
  • 薄型設計で、レンズの収納動作やジンバルのキャリブレーションを邪魔しない

Luna Ultraにフィルターが必要な理由:ライカのカラーフィルターとは別物

Luna Ultraにはライカと共同開発したカラーフィルターが入っています。ぼくも写真は撮って出しでライカの色を当てていて、これが本体を買った理由のひとつです。

ただ、内蔵のカラーフィルターは撮ったあとの色を変えるもので、レンズに入る光そのものは変えられません。白飛びした空、水面のギラつき、ガラスの映り込みは、色をどういじっても戻りません。レンズの前で光を処理する物理フィルターが要るのはここです。

使い分けの目安:色の好み=内蔵のライカカラーやLUT、光の量や反射=物理フィルター。役割がかぶらないので、両方使えます。

アクセサリー全体の優先順位はLuna Ultraのアクセサリーを用途別に整理した記事にまとめています。フィルターはその中で「作品として仕上げたくなったら」の枠です。

4枚それぞれの効果と、出番がありそうなシーン

① VNDフィルター:晴れた公園の白飛びとカクカク映像が消える

VNDフィルターの有無で白飛びが変わる歩道橋の作例
左がフィルターなし、右がVNDあり。白く飛んでいた空と遠くのビルが写っています(画像提供:TILTA)

VNDは「可変ND」のことで、サングラスのように光の量を減らすフィルターです。リングを回すと2段から6段まで濃さが変わります。公式の作例では、フィルターなしだと真っ白に飛んでいる空と遠くのビル群が、フィルターありではきちんと写っています。

動画で効くのはもうひとつの点です。明るい屋外では、カメラがシャッター速度を上げて光を減らそうとします。シャッター速度が速すぎると、動いているものが1コマずつパキッと止まって写り、パラパラ漫画のような映像になります。VNDで光を減らせばシャッター速度を下げられるので、動きに自然なブレが残ります。

角度でコーティングが緑や青に光るTILTAのVNDフィルター
VNDはリングを回して濃さを調整。角度によってコーティングが緑や青に光ります

② CPLフィルター:水族館のガラス越しや水遊びの反射を抑える

CPLフィルターでガラスの映り込みを抑えたパンの作例
左がフィルターなし、右がCPLあり。ガラスの白いモヤが消えています(画像提供:TILTA)

CPL(円偏光フィルター)は、水面・ガラス・金属に反射した光をカットします。公式の作例では、ショーケースのガラスに映り込んでいた白っぽいモヤが消え、パンの焼き色がくっきり出ています。

フィルターの枠を回すと効き具合が変わるので、反射がいちばん消える角度に合わせて使います。子ども撮影なら、水族館の水槽、車の窓越し、夏のプールや水遊びで出番があります。晴れた日の空の青を濃くしたいときにも効きます。

③ スターフィルター:誕生日ケーキのろうそくやイルミネーションが光る

スターフィルターで光の筋が伸びた花火の作例
花火の火花一つひとつから光の筋が伸びます(画像提供:TILTA)
スターフィルターで海面の反射が星形に光る作例
昼間でも、水面の反射があれば星形に光ります(画像提供:TILTA)

画像提供:TILTA。スターフィルターは、街灯やろうそくのような小さな光源から6本の光の筋を伸ばします。花火や、太陽が反射してきらめく海面が、肉眼で見るよりキラキラした絵になります。

パパ目線で出番がありそうなのは、誕生日ケーキのろうそく、クリスマスのイルミネーション、夏祭りの屋台の灯りです。年に数回の行事を盛り上げる「ここぞ」の1枚です。

④ スキンソフトニング:電球色の部屋でも肌がくすまない

スキンソフトニングで肌のトーンが明るくなった作例
左がフィルターなし、右がスキンソフトニングあり(画像提供:TILTA)

名前から「肌をぼかす美肌フィルター」を想像していましたが、公式の説明は少し違います。照明による色かぶり(特に暖色の光)を抑えて、肌を明るく、すっきりした色に寄せるフィルターです。作例でも、ぼかしよりは肌のトーンが明るくなっている変化のほうが大きく出ています。

ハルの自撮りや、電球色の照明の部屋で撮る家族動画で出番がありそうです。

ハル

私の自撮りのときは、これ付けといてほしいな。

TILTAフィルターの付け外し:はめるだけ、付けたまま収納もできる

フィルターを付ける前のLuna Ultraのレンズ部分
VNDフィルターを装着したLuna Ultraの正面

1枚目が素のLuna Ultra、2枚目がVNDを付けた状態です。2つのレンズをまとめて覆う形で、横から見てもほとんど出っ張りません。

Luna UltraにTILTAのVNDフィルターを取り付ける様子
レンズの周りにかぶせて押し込むだけで付きます

取り付けはネジ式ではなく、レンズの周りにかぶせて押し込むだけです。外すときは、ふちに爪をかけて手前に引きます。付けるのは片手で一瞬ですが、外すほうは少しコツが要ります(後述)。

ふちに爪をかけてLuna Ultraからフィルターを外す様子
外すときは、ふちに爪をかけて引き外します

いちばん安心したのは、フィルターを付けたままカメラを折りたためたことです。Luna Ultraは電源を切るとカメラ部分が首を振って収納位置に戻りますが、フィルターが当たって止まることはありませんでした。公式の「レンズの収納を邪魔しない薄型設計」はその通りでした。

フィルターを付けたまま収納位置へ回るLuna Ultra
VNDを付けたまま、カメラ部分が収納位置まで回ります

マグネットの力は十分で、ネックマウントで首から下げて歩き回っても外れませんでした。

フィルターの持ち運び:Luna Ultraの純正ケースに2枚入る

Luna Ultra純正ケースの広角レンズとブラックミスト用の収納枠
Luna Ultra純正ケースの収納枠に入れたTILTAフィルター

Luna Ultraの純正ケースには、「Wide-Angle Lens」と「Black Mist Filter」と書かれた収納枠が2か所あります。本来は純正の広角レンズとブラックミストを入れる場所ですが、TILTAのフィルターもそのまま収まりました。

よく使うVNDとCPLの2枚をここに入れておけば、カメラと一緒に持ち出せます。フィルターだけ家に忘れる心配もありません。

純正の広角レンズやブラックミストも持っている場合は、枠が埋まります。その場合は、次に紹介する収納ケースと使い分けるのがおすすめです。

4枚まとめて持ち出すならTILTAの収納ケース

TILTAのフィルター収納ケースとOsmo用NDフィルター5枚
いただいたのはケースのみ。写っているフィルターはOsmo Pocket 4P用です(画像提供:TILTA)

4枚全部を持ち歩くときは、一緒にいただいた「Tilta x Fe Filter Carrying Case」を使います。パッケージには「For Osmo Pocket 4P」と書かれたOsmo用のケースで、中に仕切りの付いたトレーがあり、フィルターを立てて並べて入れる作りです。ふたはスナップボタンで留め、底にはカラビナが付いています。

Osmo用ですが、Luna Ultra用のフィルターも入るサイズです。

※このケースはOsmo Pocket 4P用として売られている商品で、Luna Ultra用ではありません。【よっちん記入:日本での価格・販売ページ】

TILTA Luna Ultra用スクリーンプロテクター:治具で位置がズレない

治具付きのTILTA Luna Ultra用スクリーンプロテクター
AR(反射防止)コーティングのガラスフィルム

6点目は、Luna Ultraの画面に貼る保護ガラスです。TILTA公式によると、ガラス素材にAR(反射防止)コーティングを施していて、屋外でも画面の映り込みを抑えます。

助かったのは、貼り付け用の治具が付いていることです。黒い枠をLuna Ultraの画面にはめ込むと、ガラスの位置が自動で決まります。あとは中央の「press」の部分を押すだけで貼れました。小さい画面ほど位置合わせが難しいので、治具があるだけで失敗しにくくなります。

治具をLuna Ultraの画面にはめてガラスフィルムを位置合わせ
スクリーンプロテクターを貼り終えたLuna Ultraの画面

1枚目が治具をはめ込んだところ、2枚目が貼り終わった画面です。画面のふちのカーブに沿う形にカットされていて、横のボタンにもかかりません。

Luna Ultraのモニターは取り外してリモコンとしても使えるので、ポケットやカバンの中で他の物とぶつかる機会が多くなります。貼ったあともタッチの反応は変わらず、操作で困ることはありませんでした。

これで画面の傷を気にせず、ガンガン使えるようになりました!

TILTA Luna Ultra用フィルターのデメリット:外しにくさと付け替えの手間

デメリット① ふちの出っ張りが小さく、外すときは爪が要る

実際に付け外しして一番気になったのがここです。薄型設計の裏返しで、ふちの出っ張りがほとんどありません。指の腹ではつまめず、爪を引っかけて外すことになります。

マグネットがしっかり効いているぶん、外すときの手応えも強めです。爪を短く切っている人や、手袋をしている冬場は、付け替えに手間取りそうです。

デメリット② 4枚持ち歩くと、どれを付けるか迷って撮り逃す

フィルターは1枚ずつ付け替えて使います。4枚全部をカバンに入れて出かけると、出番のたびに「今はどれだっけ」と迷います。1歳児のいい表情は3秒で終わるので、迷っている間に撮り逃します。

対策は、よく使うVNDとCPLの2枚だけを純正ケースの収納枠に入れて持ち出すことです。4枚全部をカバンに直接入れると、迷う時間はもっと長くなります。

デメリット③ VNDは濃くしすぎるとムラが出る

可変NDは、偏光フィルターを2枚重ねて回す構造です。濃さを最大近くまで上げると、画面にX字のような暗いムラが出ることがあります(TILTAに限らず、可変ND全般の特性です)。

室内や夕方以降にVNDやCPLを付けっぱなしにすると、暗くなってノイズが増えます。屋内に戻ったら外す、をセットで覚えておいてください。

ハル

で、結局ふだんのお出かけには何枚持っていくの?

よっちん

晴れの日の公園ならVNDだけ。水族館の日はCPLも足すつもり。スターとスキンソフトニングは行事の日だけかな。

TILTAのフィルターが向かない人

  • 撮るのは写真がほとんどで、動画は短いものだけ(VNDの出番が少ない)
  • 室内や夜の撮影がメイン(VND・CPLは暗くなるだけ)
  • 付け替えが面倒で、カメラは素のまま使いたい
  • ND・CPL・ブラックミストを1枚で済ませたい(キット製品のほうが合う)

TILTA VND vs SmallRig VND&CPLキット:どっちを選ぶ?

Luna Ultra用の可変NDは、SmallRigからもVND 1-5&CPLキット(5,290円)が出ています。値段だけ見るとSmallRigのほうがお得に見えるので、違いを整理しておきます。

項目TILTA VND+CPLSmallRig VND&CPLキット
NDの濃さ (2〜6段) (1〜5段)
真夏の晴天 (最大6段まで落とせる) (最大5段)
買い方 (1枚ずつ選べる) (セット)
価格 (2枚で8,910円) (5,290円)

※評価記号の凡例: =特におすすめ/ =合格点/ =シーンによる/ =物足りない

VNDとCPLの両方が欲しく、予算を抑えたいならSmallRigのキット。VNDだけ欲しい人や、真夏の晴天で1段でも多く光を落としたい人はTILTAです。SmallRigは使っていないため、比較は公式スペックでの比較です。

予算別:TILTAフィルターを買う順番

  1. 5,000円:VNDだけ。屋外動画の白飛びとカクカクが解消し、変化をいちばん実感しやすい
  2. 9,000円:VND+CPL。水族館・プール・車窓の反射まで対応できる
  3. 12,000円:+スター。誕生日やクリスマスの前に足す
  4. 15,000円:4枚全部。自撮りや室内のVlogも撮るならスキンソフトニングまで

TILTA Luna Ultra用フィルターのよくある質問

フィルターを付けたままLuna Ultraの電源を切れますか?

切れます。VNDを付けたまま、カメラ部分が収納位置まで回ることを確認しました。TILTAも「レンズの収納やキャリブレーションを邪魔しない薄型設計」としています。

2枚重ねて使えますか?

TILTAは重ね付けについて案内していません。ジンバルカメラは先端が重くなるとモーターに負担がかかるので、重ね付けはおすすめしません。

内蔵のライカカラーフィルターがあれば物理フィルターは要らない?

役割が違います。内蔵のカラーフィルターは色味を変えるもので、白飛びや反射は消せません。光の量や反射をコントロールしたいなら物理フィルターが必要です。

写真だけ撮る人にもVNDは必要?

写真だけなら優先度は下がります。VNDがいちばん効くのは動画のシャッター速度を下げたいときです。写真メインなら、空や水面の写りが変わるCPLから試すほうが変化を感じやすいです。

Luna Ultraの純正ケースに入りますか?

入ります。純正ケースの広角レンズ用・ブラックミスト用の収納枠2か所に、TILTAのフィルターがそのまま収まりました。

どこで買えますか?

TILTAの公式オンラインストアで購入できます。価格はVND 5,060円、CPL 3,850円、スター・スキンソフトニング各2,970円(2026年10月時点・税込)です。

TILTA Luna Ultra用フィルター・保護ガラスの購入はTILTA公式ストアで

Luna Ultraで晴れた日の動画を撮っていて「空が白い」「動きがカクカクする」と感じているなら、まずはVNDを1枚試してみて♪

まとめ:屋外で動画を撮るパパならVNDから

TILTAのLuna Ultra用フィルターは、マグネットで付け外しできる専用設計の4枚です。内蔵のライカカラーでは直せない白飛びや反射を、レンズの前で処理できます。

  • 屋外動画が多い → VND(最優先)
  • 水辺・ガラス越しが多い → CPL
  • イベントを盛り上げたい → スター
  • 室内の自撮り・Vlog → スキンソフトニング

よっちん

本体10万円超えのカメラに5,000円足すだけで、晴れの日の白飛びとカクカクを抑えられるなら、試す価値は十分あるとおもうけどね!

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