※本記事はアフィリエイトリンク(広告)を含みます。Insta360 Luna Ultraはぼく自身が2026年9月上旬に購入したもの(標準キット・119,800円)です。ズームの作例は9月21日のアップデート適用前に撮影したもので、上限が12倍になっています。掲載している価格・仕様は2026年9月22日時点のものです。

「Osmo Pocket 4Pに7割、Luna Ultraに3割」——1ヶ月半ほど前、ぼくはそう書いていました。スペックを何度並べ直しても答えが出なくて、結局レビュー動画を延々と見続ける日々。正直、決め手が見つからないまま夏が終わりかけていました。

その膠着を終わらせたのは、ヨドバシカメラの店頭でした。DJI Pocket 4 ProとInsta360 Luna Ultra、両方の実機を触って、最終的にLuna Ultra(標準キット119,800円)を買って帰りました。この記事では、生後15ヶ月の娘を撮るパパが2週間使って分かったことを、決め手4つとデメリット3つに分けて書きます。買ってから気づいた「しまった」も隠さず書きます。

この記事でわかること

  • 4Pに傾いていたぼくがLuna Ultraに転んだ、4つの決め手(ライカのウォーターマークが本命でした)
  • ズームは実際どこまで寄れるのか(同じ場所から1倍〜12倍の作例つき・ノイズは出ませんでした)
  • 店頭で見比べて分かった、4PとLuna Ultraの色味の違いと、その色を作っているライカのフィルター
  • スマホジンバルのFlow2Proから乗り換えて、実際に何が変わったか
  • 2週間使って出てきた正直なデメリット(47GB問題・操作の覚えにくさ)
  • Luna Ultraが向かない人と、素直に4Pを選んだほうがいいパパ

よっちん

先に言っておくと、買って正解でした。ただし「人を選ぶ機種」なのも、使ってみてハッキリ分かりました…!

Contents

結論:Insta360 Luna Ultraを2週間使って、4Pではなくこっちにした理由

答えから書きます。ぼくがLuna Ultraを選んだ理由は、「動画の性能」ではなく「動画以外の4つ」でした。ライカのウォーターマークが付く写真、外れるモニター、ネックマウントで両手が空くこと、そして望遠アタッチメントの存在です。

動画のスペックだけを机の上で比べていたときは、ずっと4Pが勝っていました。望遠F1.8、内蔵103GB、4K/240fpsのスロー。数字だけ見れば4Pのほうが素直に強い。それでも実機を触った瞬間に、比較していた軸そのものがズレていたと気づきました。ぼくが欲しかったのは「いい動画が撮れるカメラ」じゃなくて、「娘といる時間を、手を止めずに残せる道具」だったんです。

結論:「写真も動画も1台で済ませたい」「自分も家族と一緒に映りたい」「抱っこや荷物で手が塞がる」——この3つのうち2つ当てはまるならLuna Ultra。動画の画質とスローだけが目的なら、2万円安い4Pで十分です。

使用期間は2週間。生後15ヶ月になった娘の散歩・公園・家の中での撮影が中心で、ざっくり1日10〜20カット、写真と動画を半々くらいで撮っています。まだ「1年使った」とは言えない段階なので、この記事は買ったばかりのパパの正直なファーストレポートとして読んでください。長期の耐久性やバッテリーのヘタりは、後日あらためて追記します。

評価項目点数
写真のキレイさ・仕上がり★★★★★ 5.0
動画の画質・色味★★★★☆ 4.5
撮りやすさ(すぐ撮れるか)★★★★★ 5.0
操作の覚えやすさ★★★☆☆ 3.0
容量・ランニングコスト★★★☆☆ 3.0
コスパ★★★★☆ 4.0
総合★★★★☆ 4.3
Insta360 Luna Ultraのパッケージ正面と本体を並べた全体像
箱には「Dual-Lens 8K Gimbal Camera」。この見た目どおり、中身は完全に「単体で完結するカメラ」でした

Insta360 Luna Ultraのスペック・基本情報(ライカ2眼と着脱式モニターの中身)

まず全体像を押さえておきます。Luna Ultraは1インチのメインレンズと1/1.3インチの望遠レンズを積んだ、ライカ監修の2眼ジンバルカメラです。ジンバル・カメラ・モニターが一体になっていて、スマホがなくても単体で撮影が完結します。

項目Insta360 Luna Ultra
種類ジンバル一体型カメラ(ライカ2眼)
発売日2026年6月15日
価格標準キット 119,800円/クリエイターキット 159,800円
センサー1インチ メイン(F1.8)+1/1.3インチ 望遠(F2.0)
最大解像度(動画)8K/30fps
高フレームレート4K/120fps
写真ウルトラフォト(1倍/3倍固定の高解像度)・ライカのウォーターマーク/フレーム機能
ズーム6倍ロスレス/最大12倍
モニター2インチ 有機EL(着脱式・最大20mのリモコン兼用)
カラー・階調10-bit I-Log/Dolby Vision HDR/ライカ監修のカラーフィルター
ストレージ47GB内蔵+microSD(最大1TB)
重量233g(ステラホワイトは235g)
バッテリー公表値が情報源によりばらつきあり。購入前に公式スペックを要確認

この表の数値は公表スペックをまとめたもので、ぼくが測定したものではありません。実体験として保証できるのは、この先に書く「2週間使った感触」のほうです。

スマートフォンと並べたInsta360 Luna Ultraのサイズ感
スマホと並べるとこのくらい。233gという数字より、実物は「ちょっと厚いスマホ」に近い感覚です

ヨドバシで実機を触って決まった、Luna Ultraの4つの決め手

ここが本題です。スペック表を100回見ても動かなかった針が、店頭の10分で動きました。順番に書きます。

決め手①:ライカのウォーターマークで、撮って出しの写真が額縁級に映える

いちばん大きかったのがこれです。Luna Ultraにはウルトラフォトという写真モードがあって、これがめちゃくちゃ高解像度で撮れます。ズームは1倍と3倍の固定という潔い割り切りなんですが、その2つで困る場面がほとんどありません。

そして、買ってから「これが本命だったな」と思い直したのがウォーターマーク機能です。設定はInsta360アプリのマイページ →「ウォーターマーク」から。ここが意外と奥まった場所にあって、ぼくは最初たどり着けませんでした。

Insta360アプリのマイページからウォーターマーク設定を開く画面
場所はここ。カメラ側の設定を探しても出てこないので、最初は「ない」と思い込んでいました

写真用のスタイルは「フチあり」と「フチなし」で性格がまったく違います。

Insta360 Luna Ultraのウォーターマーク設定(フチあり・額縁タイプ)
Insta360 Luna Ultraのウォーターマーク設定(フチなし・ロゴのみ)

1枚目がフチあり(額縁タイプ)。写真の上に「Insta360 Luna Ultra/CO-ENGINEERED WITH Leica」、下に「luna moment」のロゴが入って、その下にF値・シャッタースピード・ISO・撮影日時まで並びます。完全に作品の体裁です。

2枚目がフチなし。写真はそのままのサイズで、下部にロゴだけがそっと乗ります。SNSに上げるならこっち。

そして地味に効くのが、フチありの背景色を8色から選べるところ。白・黒・グレーのほかに、ベージュやブルー、くすんだグリーンまであります。写真の色に合わせて額縁の色を変えられるので、並べて飾ったときに散らかりません。

実際に撮るとこんな感じです。

ライカのウォーターマークを入れて撮ったInsta360 Luna Ultraの作例
フチなしタイプ。ロゴが入るだけで、ただのおもちゃの写真が急に「撮った写真」の顔になります

ぶっちゃけ、マジで映えます…!

プリントして額縁に入れるだけで作品になるのが、いちばんの収穫でした。加工アプリを立ち上げる必要も、フレーム素材を探す必要もない。ぼくは加工が得意なタイプじゃないので、撮った瞬間に完成しているというのは想像以上に強かったです。娘の写真をハルに送るときも、加工なしでそのまま送れる。

動画機だと思って買ったのに、この2週間でいちばん恩恵を感じたのが写真、というのは自分でも意外でした。

Insta360 Luna Ultraのライカ2眼レンズを正面から見たアップ
写真のキレイさを支えているのがこのライカ2眼。左が1インチのメイン、右が望遠です

決め手②:モニターが外れるから、家族3人まとめて画面に入れる

Luna Ultraの2インチ有機ELモニターは本体から取り外せて、そのままリモコンになります。カメラを三脚に置いて、手元のモニターで構図を確認しながら録画を開始・停止できる。

これが刺さったのは、我が家の写真フォルダの偏りが理由です。娘の写真は山ほどあるのに、ぼくが写っている写真がほとんどない。撮る人はいつも枠の外にいるので当然なんですが、あとから見返したときに「パパどこ?」になるのが、けっこう寂しかった。

実際、買って最初の週末に、公園のベンチに三脚を立てて家族3人で撮りました。モニターが手元にあるので、娘がフレームから外れたらすぐ分かる。走って戻ってセルフタイマーと格闘する、あの慌ただしさが消えました。

これができるカメラは、あると助かったー!って素直に思いました。

本体から外したInsta360 Luna Ultraのモニターを手に持ったところ
外したInsta360 Luna Ultraモニターの録画ボタンとスイッチ

1枚目が外した直後の状態、2枚目がその操作面です。外したモニター側にも録画ボタンが付いているので、手元だけで撮影を止められます。三脚に置いたカメラまで走って戻る必要がありません。

決め手③:ネックマウントで両手が空く(POVヘッドトラッカーは見送り)

子どもを撮るときの最大の敵は「手が塞がる」ことです。抱っこして、荷物を持って、それでカメラを構える手がもう1本ない。ここはずっと課題でした。

Luna Ultraはネックマウント(ネックストラップ)で首から下げたまま撮影できます。ジンバルが入っているので、歩きながらでも映像がガタつかない。抱っこしたまま「いま撮りたい」が撮れるようになったのは、Flow2Pro時代にはなかった体験です。

ちなみに家の中でも効いていて、文鳥のモカとティーを放鳥するときは両手が完全に塞がります。あの時間の映像って今まで一切残っていなかったんですが、首から下げておくだけで撮れるようになりました。ティーが肩に乗ってくる瞬間まで残せたのは、地味に感動しました。

POVヘッドトラッカーは買いませんでした。頭に装着して被写体を追い続けるアクセサリーですが、家族会議で「まずはネックストラップだけで様子見」という結論に。遊園地や動物園みたいに「ずっと娘を追いたい」場面が出てきたら買い足す方針です。本体だけで10万円超えなので、アクセサリーは必要になってから足すほうが結果的に安く済みます。

ハンズフリーで子どもを撮る方法は、ネックマウント以外にも選択肢があります。そのあたりは両手が空く撮り方を3パターン比べた記事にまとめているので、マウント選びで迷っている方はそちらもどうぞ。

Insta360 純正ネックマウントのパッケージ正面
Insta360 ネックマウントのカメラ取り付け部のアップ

買ったのは純正のネックマウント(1枚目)。2枚目が本体を差し込む取り付け部です。ここに挿すだけで両手が自由になります。

決め手④:望遠アタッチメントの噂に賭けた(結果、当たりました)

4つ目は、買った時点ではまだ確定していない情報に賭けた決め手でした。「9月に1.5倍のテレコンが出るらしい」という話です。標準の望遠でも寄れますが、そこにさらに1.5倍が足されるなら、保育園の発表会や運動会のような「近づけない距離」が現実的になる。本体を買う時点で伸びしろが見えているのは、10万円超えの買い物では大きな安心材料でした。

そして2026年9月21日21時、ファームウェアアップデートが実際に配信されました。中身はこうです。

  • ズームが12倍 → 15倍(300mm相当)に。しかも無料アップデート
  • 別売の超望遠レンズ(光学1.5倍・9,200円)を足すと22.5倍(450mm相当)まで
  • ステージモード、AI Remosaic、4K縦動画、Live Frameスナップショットなども同時に追加

賭けは当たりました。買って2週間で、ハードは何も変えていないのに撮れる範囲だけが広がったことになります。

ただし外れた予想もあります。ぼくは「望遠レンズ入りのバンドルが出たら、本体を単品で買った人は割高になる」と書いていました。実際は逆で、通常版119,800円+レンズ9,200円=129,000円に対して、新登場のズームキットは138,800円。差額9,800円の正体は収納バッグで、レンズ代ではありませんでした。本体を先に買っていたほうが安かったです。

アップデートのやり方、超望遠レンズを買うべきかどうか、そして「15倍は4K30fps推奨で8Kとは両立しない」という一番の注意点は、9月21日のズームアップデートを全部整理した記事にまとめました。これから買う方は、そちらもあわせて読んでみてください。

ここまでが、ぼくが4Pではなくこっちを選んだ理由です。同じところで迷っている方は、一度価格だけでも見ておくと判断しやすくなります。

ズームはどこまで寄れるのか:同じ場所から1倍〜12倍で撮り比べた

望遠を決め手に挙げておいて「6倍ロスレス、最大12倍です」とスペックだけ書くのは不親切だと思ったので、遊園地で立ち位置を変えずに倍率だけ動かして撮ってきました。

まずは1倍。人間の目で見ているのとだいたい同じ、少し広めの画角です。

Insta360 Luna Ultraの1倍で撮った遊園地の風景
1倍。奥の建物は「なんか黄色いのがあるな」くらいしか分かりません

2倍。ここまではメインレンズのままです。建物の形がはっきりしてきました。

Insta360 Luna Ultraの2倍ズームで撮った遊園地の建物
2倍。この時点でもう「何の建物か」は分かります

3倍。ここで望遠レンズに切り替わります。ウルトラフォトで撮れるのも1倍とこの3倍で、つまり3倍がもうひとつの「素の画角」です。

Insta360 Luna Ultraの3倍ズームで撮った遊園地の建物
3倍。看板の文字が読めるようになってきました

6倍。ロスレスで寄れる上限です。ここまでは画質が落ちません。

Insta360 Luna Ultraの6倍ロスレスズームで撮った建物の看板
6倍。店名まで全部読めます。ここがロスレスの上限

そして12倍。最大です。

Insta360 Luna Ultraの12倍ズームで撮った建物の看板
12倍。ロゴのイラストの線まで分かります。1枚目と同じ場所から撮っています

1枚目と見比べてみてください。同じ立ち位置から、足を一歩も動かさずにここまで来ています。1倍では「奥に黄色い建物がある」だけだったのが、12倍ではロゴの中のイラストまで見えている。

正直、ここまで撮れるとは思っていませんでした。1倍から12倍まで通して、ノイズも出ていません。12倍はロスレスの範囲を超えているので厳密に見れば6倍より甘くはなりますが、破綻するような崩れ方はしない。これは実用範囲だと判断しました。

ぼくの基準は「記録として残るかどうか」なので、この画質なら全然アリです。

ついでに観覧車も引き寄せてみました。

Insta360 Luna Ultraの12倍ズームで撮った観覧車のゴンドラ
12倍で観覧車のゴンドラ。乗っている人が手を振っていたら分かるレベルです

これが効くのは「近づけない場所」です。遊園地のアトラクションに乗っている娘、保育園の発表会、運動会。柵の外から、席から動かずに顔まで寄れる。ぼくが望遠を決め手に挙げたのは、この先そういう行事が確実に増えるからでした。

ひとつ補足を。この作例はすべて、9月21日のアップデートを当てる前に撮ったものです。だから上限が12倍で止まっています。

アップデート後は本体だけで15倍(300mm相当)まで伸びていて、さらに別売の超望遠レンズ(9,200円)を足すと22.5倍(450mm相当)まで届きます。つまりこの記事の12倍の作例は、いまのLuna Ultraの上限ではありません。ぼくはまだレンズが在庫切れで手に入っていないので、届いたら撮り比べを追記します。

アップデートで何が増えたか、どのキットで買うのがいちばん安いかは、9月21日のズームアップデートを全部整理した記事にまとめました。15倍が「4K30fps推奨で8Kとは両立しない」という注意点も含めて、そちらで詳しく書いています。

色味で比べたら好みが割れた:4Pはリアル、Luna Ultraは撮って出しで色がある

ヨドバシの店頭で、DJI Pocket 4 ProとLuna Ultraを並べて同じ被写体に向けました。ここで出た差が、最後のひと押しになっています。

4Pのほうが、見たままに近いリアルな色でした。素材として正確で、あとから自分で色を作り込む前提なら圧倒的にこっちが正しい。一方のLuna Ultraは撮って出しの時点で色に味がある。ライカらしいというか、そのままSNSに上げても成立する絵が出てきます。

ここは完全に好みの話で、どっちが優れているという比較ではありません。ぼくの場合、育児の合間に編集できる時間なんて週に1時間あればいいほうです。撮った時点で完成しているほうが、生活には合っている。そう考えたら、Luna Ultraの色のほうが自分に向いていました。

店頭で見比べるときのコツ:スペック表を見ながら悩むのをやめて、同じものを両方で撮って画面を並べてください。ぼくは店員さんに断って、店内の同じ場所を2台で撮り比べました。10分で、1ヶ月悩んでいたことに答えが出ます。

ちなみにヨドバシの店員さんからは「予算が許すならInsta360のほうが後悔しないと思いますよ」と言われました。理由はアクセサリーの展開の広さ。ここは実際に使い始めてから、なるほどと思っています。

その色味を作っているのはライカのフィルター(画面から数タップで切り替わる)

「撮って出しで色に味がある」と書きましたが、その正体はLuna Ultraに入っているライカ監修のカラーフィルターです。撮影前にこれを選んでおくだけで、色が仕上がった状態で写真が出てきます。

2週間使って、ライカの色味がとにかく良かったというのが正直な感想です。派手に転ぶわけでもなく、かといって地味でもない。娘を撮ったときの肌の出方が自然で、そのままハルに送っても「加工した?」とは聞かれません。

そして設定が画面から数タップで終わるのが効きます。メニューの奥まで潜らなくていいので、公園で「今日は少し渋めにしよう」くらいの感覚で切り替えられる。設定に時間がかかると、結局デフォルトのまま使い続けることになるんですよね。

ライカの色味、これがいちばん「買ってよかった」に効いてます。

Insta360 Luna Ultraの画面で構図を確認しながら撮影する様子
画面を見ながら色を決めて、そのまま撮る。この「決めてから撮る」が写真の歩留まりを上げてくれました

写真は「フィルター+ウォーターマーク」で完結します。撮る前にフィルターを選んで、撮ったらウォーターマークを付ける。この2手だけで、加工アプリを開かずに仕上がる。ぼくのように編集時間が取れないパパには、この完結の速さがそのまま「写真が増える」につながっています。

ただし、動画では話が変わります。ぼくは動画にライカのフィルターを当てていません。その理由は記事の後半、編集まわりのところで正直に書きます。

Flow2Proから乗り換えて変わったこと:カメラ単体で完結する速さ

ぼくは娘が生まれる前の2025年5月にInsta360 Flow2Proを買って、1年4ヶ月使ってきました。良いジンバルです。ただ、Luna Ultraを2週間使って、この2つは別ジャンルの道具だったとハッキリ分かりました。

Flow2Proはスマホ用ジンバルなので、画質はスマホのカメラ性能がそのまま天井になります。ぼくのiPhone 15 Pro Maxは4K/120fpsにすら対応していないので、そこが上限でした。

それ以上にネックだったのが準備の手数です。ジンバルを開く、スマホを装着する、バランスを取る、アプリを立ち上げて接続する。文字にすると数行ですが、この間に娘の「いまの顔」は終わっています。1歳児の面白い瞬間は、だいたい3秒で消えるんです。

Luna Ultraは電源を入れれば撮れる。ネックストラップで下げていれば、電源すら入れっぱなしで待てる。「準備」という工程が消えたのが、2週間でいちばん生活が変わった点です。

両手で持ったInsta360 Luna Ultra本体の正面
スマホもアプリも要りません。この状態で電源を入れれば、もう撮れます

正直なデメリット:47GBの内蔵容量と、覚えきれない操作

ここからが本題かもしれません。2週間で出てきた不満を3つ書きます。

デメリット①:内蔵47GB。microSDを足すと総額がじわじわ上がる

4Pと比べていちばん見劣りするのが容量です。4Pが103GB内蔵なのに対して、Luna Ultraは47GB+microSD。8Kや4K/120fpsで撮ると、47GBは想像より早く埋まります。

そして、高ビットレートの動画を安定して記録できるmicroSDは、そこそこ高い。本体が119,800円で「はい終わり」にならず、カード代が上乗せされる前提で考える必要があります。ぼくは購入前の見積もりでここを軽く見ていて、正直ちょっと舐めてました…!

とはいえ現時点ではカードも様子見です。いまは内蔵47GBで運用して、撮ったその日にNASへ吸い出す形にしています。娘の写真と動画の保存先はUGREEN NASync DXP2800に一本化しているので、カメラ側に溜め込まない運用なら意外と回ります。埋まる頻度が増えたら、そのとき買えばいい。

デメリット②:操作が覚えられない(夫婦そろって迷子になった)

これが2週間で最大のつまずきでした。できることが多すぎて、操作が頭に入らない。

ウルトラフォト、8K、4K/120fps、ロスレスズーム、I-Log、モニターを外してリモコン運用。ひとつひとつは分かるんですが、いざ娘が面白いことを始めた瞬間に「これ、どのモードだっけ」となって、結局撮り逃す。ハルに至っては「怖いから触らない」と言い出しました。10万円のカメラが、夫婦のうち1人しか使えない状態になっていたわけです。

これは完全に想定外でした。カメラの性能は買う前に散々調べたのに、「妻が使えるか」は一度も検討していなかった。

Insta360 Luna Ultraを手に持って設定メニューを開いたところ
設定メニュー。項目そのものは整理されているんですが、娘が動き出した3秒でここを辿るのは無理でした

買う前に考えておきたいこと:高機能なカメラほど「家族の誰が使えるか」で価値が変わります。パパ専用機でいいのか、ママも撮れる状態にしたいのか。ここを決めないまま買うと、結局いつもの人がいつも撮る係になって、写真の偏りは解決しません。

デメリット③:標準パックの価格勝負では4Pに負ける

素直に認めます。標準構成どうしで比べると、コスパは4Pのほうが上です。4Pがスタンダードコンボ99,000円、Luna Ultraが標準キット119,800円。差は約2万円あって、そのうえ4Pは内蔵103GBで追加投資が要りません。

さらにLuna Ultraは、使い込むほど買い足したくなる構造をしています。ネックマウント、POVヘッドトラッカー、ライト、microSD、望遠アタッチメント。ひとつひとつは数千円〜でも、積み上がれば本体との差額はあっという間に消えます。

「本体価格+アクセサリー代」で予算を組める人向けの機種だと思ってください。本体でぴったり予算を使い切る買い方をすると、あとから苦しくなります。

ハル

そこまで不満があって、それでも2万円高いほうを選んだの?

よっちん

容量と操作は、あとから何とかできる不満なんだよね。でも「モニターが外れない」と「そもそも写真がキレイに決まらない」は、買ったあとどうにもならない…! 直せないほうを優先した、という判断です。

Luna Ultraが向かない人・素直に4Pを選ぶべきパパ

2週間使った立場から、正直に線を引いておきます。

Luna Ultraが向かない人

  • 本体価格ぴったりで予算を組んでいる(アクセサリー代の余白がない)
  • microSDを別に用意するのが面倒。カードを挿さず内蔵だけで済ませたい
  • 走り出す瞬間を4K/240fpsのスローで残したい(ここは4Pが上)
  • 撮影後にしっかり色を作り込む前提で、素材はリアルな色がいい
  • 機能が多い機材が苦手。ボタンが少ないほうが安心する
  • 夫婦のどちらも機械が得意ではなく、共有で使う予定がある

逆に、「写真も動画も1台で完結させたい」「自分も家族の記録に入りたい」「両手が塞がる時間が長い」——この3つのどれかが強い悩みになっているなら、2万円の差を払う価値はあります。ぼくは3つ全部当てはまりました。

【無料配布】Luna Ultraの操作早見表(A5印刷・夫婦で共有できる)

デメリット②で書いた「操作が覚えられない」問題、我が家では紙で解決しました。

撮りたい場面ごとに「どのモードで、どう操作するか」を1枚にまとめたA5サイズの早見表を作って、カメラバッグに入れています。A5なら印刷してそのまま持ち歩けるし、家では冷蔵庫に貼れる。ハルが「これ見ながらなら触れる」と言ってくれたのが、いちばんの成果でした。

同じところで詰まっている方が絶対いると思うので、そのまま配布します。登録も何も要りません。

Insta360 Luna Ultraのジョイスティック操作を案内するチュートリアル画面
初回のチュートリアルは丁寧なんですが、1回きり。2週間後には見事に忘れていました

【ここにダウンロードボタンを設置:Insta360 Luna Ultra 操作早見表(A5・PDF)】

使い方のコツ:A5で印刷して、カメラバッグの内ポケットに入れておくのがおすすめです。ラミネートすると公園でも濡れません。ぼくは家用と持ち歩き用で2枚刷りました。

動画はI-Log+LUT派:ライカのフィルターを使っていない理由

写真はフィルターで完結すると書いておいて矛盾するようですが、動画にはライカのフィルターを当てていません。

動画は10-bit I-Logで撮って、編集時にAKIYAさんのLuna LUT PACKを当てています。フィルターの色も十分キレイなんですが、動画に関してはこっちの色のほうがぼくの好みでした。完全に趣味の話です。

これができるのは、Luna UltraのI-LogをDaVinci Resolveがネイティブで対応しているから。読み込んだ時点で素直に扱えるので、LUTを当てるところまでがスムーズです。ぼくは普段からResolveで編集しているので、ここはそのままメリットになりました。

使い分けの結論:写真はライカのフィルター、動画はI-Log+LUT。これが我が家の運用に落ち着きました。編集ソフトを触らない方は、動画もフィルターのままで全然いけます。むしろそのほうが、撮った日のうちに見られるので家族には喜ばれます。

ここは完全に「自分の編集環境と合っていたから得をした」という話です。普段使っているソフトによっては当てはまりません。ただ、すでにResolveを使っている方には、I-Logのネイティブ対応は地味に大きい加点ポイントだと思います。

動画のウォーターマークは位置を指定できる(SNS投稿では要注意)

ウォーターマークは動画にも入れられます。ただし写真とは仕様が違って、額縁タイプはなく、ロゴを四隅(左上・右上・左下・右下)のどこに置くか選ぶ形です。縦向き・横向きで別々に設定できます。

Insta360 Luna Ultraの動画用ウォーターマークで表示位置を選ぶ画面

設定画面にちゃんと警告が出ます:「TikTok、YouTube、Instagramに投稿する場合、この位置の透かしはカバーされません」。SNSは画面の四隅にUI(アイコンやキャプション)が重なるので、せっかく入れたロゴが隠れることがあります。SNSに上げる前提なら、隠れにくい位置を選んでおくか、動画は透かしなしで運用するのが無難です。

Insta360 Luna Ultraのよくある質問

Luna UltraとOsmo Pocket 4P、結局どっちを買えばいいですか?

動画の性能と価格で選ぶなら4P(99,000円)です。望遠がF1.8と明るく、内蔵103GBで追加投資も要りません。Luna Ultra(119,800円)を選ぶ理由は、ライカのウォーターマークが付く写真・着脱式モニター・アクセサリーの展開といった「動画以外」にあります。ぼくは写真と「自分も映れること」を優先してLuna Ultraにしました。

ライカのウォーターマーク(フレーム)って何ですか?写真はそんなにキレイですか?

撮った写真に、ライカらしい白フチの額縁と撮影情報(F値・シャッタースピード・ISO・日時)を入れられる機能です。額縁タイプのほかに、写真の中にライカのロゴだけを小さく入れる控えめなパターンも選べます。加工アプリを使わずに仕上がるので、プリントして飾るのがすごく楽になりました。写真そのものはウルトラフォトという高解像度モードで撮れて、ズームは1倍と3倍の固定。選択肢が少ないぶん迷わないので、子ども相手には結果的に速いです。

microSDカードは最初から必要ですか?

必須ではありません。内蔵47GBがあるので、撮ったその日にPCやNASへ吸い出す運用なら当面はカードなしでも回ります。ぼくも2週間はカードなしで様子を見ています。ただし8Kや4K/120fpsを多用する、旅行で数日撮りっぱなしにするなら、高速なmicroSDは用意しておいたほうが安心です。

ネックストラップだけで両手を離して撮れますか?POVヘッドトラッカーは要りますか?

散歩や家の中なら、ネックストラップだけで十分でした。ジンバルが効くので歩いても映像が破綻しません。POVヘッドトラッカーは「常に被写体を追い続けたい」場面向けなので、遊園地や動物園のような場所に行く予定が立ってから買い足すので遅くないと思います。我が家も家族会議の結果、いまは見送っています。

操作が難しいと聞きますが、妻でも使えますか?

正直、最初の1週間は我が家でも「怖くて触れない」状態でした。機能が多いぶん、覚えることも多いです。ただ「撮りたい場面ごとの手順」を1枚にまとめた早見表を作ったら、ハル(妻)も使えるようになりました。この記事で配布しているので、同じところで詰まっている方は使ってみてください。

ズームは何倍まで使えますか?記事の作例は12倍までですが…

この記事の作例は2026年9月21日のアップデート適用前に撮ったので12倍までです。アップデート後は本体だけで15倍(300mm相当)、別売の超望遠レンズ(9,200円)を足すと22.5倍(450mm相当)まで伸びます。アップデート自体は無料です。ただし15倍は4K30fps推奨で、8Kとの同時使用は想定されていません。詳しくはズームアップデートの解説記事をどうぞ。

ライカのフィルターとI-Log、どっちを使えばいいですか?

編集ソフトを触らないなら、迷わずフィルターです。画面から数タップで切り替わって、撮ったその時点で色が仕上がります。DaVinci Resolveなどで色を作り込む習慣がある方は、I-Logで撮ってLUTを当てるほうが好みに寄せられます。ぼくは写真がフィルター、動画がI-Log+LUTという使い分けに落ち着きました。同じ1台でどちらも選べるのがLuna Ultraの面白いところです。

編集ソフトは何を使えばいいですか?

ライカのフィルターを当てて撮れば撮って出しで完成度が高いので、スマホアプリで切って繋ぐだけでも十分成立します。色を作り込みたい場合は、10-bit I-Logにネイティブ対応しているDaVinci Resolveが扱いやすいです。ぼくは動画だけI-Logで撮って、AKIYAさんのLuna LUT PACKを当てています。

Insta360 Luna Ultraを一番お得に買う方法(Amazon・楽天・公式)

Luna Ultraは標準キットが119,800円、アクセサリーがまとまったクリエイターキットが159,800円です。ぼくはヨドバシの店頭で実機を見てから買いましたが、触って確かめたい方はまず店頭、中身が決まっている方はセールのタイミングを狙うのが賢いと思います。

本体だけで予算を使い切らないこと。これだけは繰り返し書いておきます。ネックストラップとmicroSDの予算は、最初から別枠で確保しておいてください。気になってる方は、ぜひ一度店頭で触ってみて♪

まとめ:Luna Ultraは「画質も、自分が映ることも諦めたくないパパ」向け

1ヶ月悩んで、10分で決めた買い物でした。振り返ると、ぼくが比べるべきだったのはスペック表ではなく「どんな撮り方をする生活か」だったんだと思います。

  • ライカのフィルター+ウォーターマークで、撮って出しのまま額縁に飾れる写真になる
  • 動画はI-Logで撮ってLUTを当てる、という使い分けもできる(Resolve使いは有利)
  • モニターが外れるから、撮る側のパパも家族写真に入れる
  • ネックマウントで、抱っこしたままでも荷物を持ったままでも撮れる
  • 9月21日のアップデートでズームが15倍に。超望遠レンズ(9,200円)を足せば22.5倍まで伸びる
  • ただし内蔵47GBと操作の多さは覚悟が要る。コスパ勝負なら4Pが正解

2週間の時点での結論なので、使い込んだあとの評価は変わるかもしれません。バッテリーのもちや、寒くなってからの挙動は、もう少し使ってから追記します。変わったら、正直に書き直します。

よっちん

いちばん良かったのは、娘とぼくが一緒に写ってる写真が増えたことです。10万円の価値って、結局そこだったなーと思ってます♪

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